10/27 11:00~ 10/25 11:25~
90分 カザフ語 Color 2012
カザフスタン
『カルディオグラム』(TIFF95出品)以来、日本でもお馴染みの巨匠オミルバエフが、前作『ショーガ』(07/トルストイ「アンナ・カレーニナ」の翻案)に続き、ドストエフスキー「罪と罰」を映画化。哲学科の学生が殺人に至る過程をキャメラは淡々と追う。
ある哲学科の学生が貧困と孤独に苦しんでいる。彼は富者と貧者、強者と弱者が分かれてしまう世界に疑問を感じている。やがて学生は商店主と客を殺してしまうが、少女サニヤを愛するようになった彼は、罪の意識に苛まれるようになっていく…。『カルディオグラム』(TIFF95出品)『ザ・ロード』(01/NHK共同製作)など、日本でもお馴染みの巨匠オミルバエフは、前作『ショーガ』(07)でトルストイ「アンナ・カレーニナ」を見事に翻案したが、本作はそれに続くロシア文学もので、ドストエフスキー「罪と罰」の舞台を現在のカザフスタンに移して映画化したものである。学生が殺人に至る過程を淡々と追うキャメラの乾いたタッチは、“中央アジアのブレッソン”と称されるオミルバエフの面目躍如といったところ。学生役のヌルラン・バイタソフは、カザフスタン国立芸術アカデミーでドキュメンタリーを学ぶ映画学徒でオミルバエフの教え子である。
ダルジャン・オミルバエフ
カザフスタンの映画監督兼脚本家。長編第1作“Kairat”(92)はロカルノ国際映画祭で銀豹賞を獲得。その後の作品もヴェネチア、カルロヴィ・ヴァリ、シンガポールなどの国際映画祭で上映されている。1998年“Tueur á gages”がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門でその年初めて創設された部門賞を受賞した。
監督/脚本:ダルジャン・オミルバエフ
撮影監督:ボリス・トロシェフ
音楽:バウルジャン・クアニシ
音響:イリア・ビセロフ
製作総指揮:リマラ・ジェクセンバエワ
ヌルラン・バイタソフ
マヤ・セリクバエワ
エディゲ・ボリスバエフ
バヒトジャン・トルダリエワ
アルジャン・サイン
アマンギルディ・アイタリ
アセリ・サガトワ
ダルジャン・オミルバエフ
前売鑑賞券 ¥1300 | 当日券 ¥1300
当日学生割引あり \500(税込・劇場窓口のみ)
前売鑑賞券 ¥1300 | 当日券 ¥1300
当日学生割引あり \500(税込・劇場窓口のみ)