アジアン・プレミア
10/27 11:20~ 10/24 15:30~
©NoDream Cinema, Mantarraya Producciones, Fondo para la Producción Cinematográfica de Calidad (Foprocine-Mexico), Le Pacte, Arte France Cinema
120分 スペイン語 Color 2012
メキシコ=フランス=ドイツ=オランダ
ラテン・アメリカにおける、ゼロ年代以降のアート映画隆盛の流れを牽引するメキシコの鬼才、カルロス・レイガダスの長編4作目である。生と性、聖と俗を独自の映像美で語り、レイガダスはその鮮烈な作家性ゆえにカンヌ映画祭の常連監督の地位を築いている。人里離れた渓谷を舞台に老女の献身と犠牲を描いた処女作『ハポン』、都会の絶望と贖罪を描く『バトル・イン・ヘヴン』、そして静謐な美を極めた『静かな光』に続き、本作は自然の中における人間の生と性を、神(あるいは悪魔)の視点を介在させて描く意欲作である。一見脈略の無い場面が時空を超えて繋がり、形而上的な表現は難解さが増す一方で、レイガダスの美学に貫かれた映像の個性と美しさは一層研ぎ澄まされている。直接的なストーリー・テリングに興味を示さないレイガダスの本領の極みとも言える本作は、今年のカンヌ映画祭のコンペティション部門で上映され、主に新聞紙上に厳しい批評が躍った。しかし見事監督賞を受賞し、檀上でマスコミに感謝するコメントを発し、孤高の道を行くレイガダスの面目躍如となった。
カルロス・レイガダス
法律を学び武力紛争を専攻。2000年に処女作『ハポン』を監督し、カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞。その後監督した3作品はいずれもカンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映されており、『静かな光』(07)は審査員賞を、また本作は最優秀監督賞を受賞している。
監督/脚本/プロデューサー:カルロス・レイガダス
プロデューサー:ハイメ・ロマンディア
撮影監督:アレクシス・サベ
編集:ナタリア・ロペス
音響:ジル・ローラン
美術:ノエミ・ゴンザレス
アドルフォ・ヒメネス・カストロ
ナタリア・アセベド
ルートゥ・レイガダス
エレアサル・レイガダス
ウィレバルド・トーレス
前売鑑賞券 ¥1300 | 当日券 ¥1300
当日学生割引あり \500(税込・劇場窓口のみ)
前売鑑賞券 ¥1300 | 当日券 ¥1300
当日学生割引あり \500(税込・劇場窓口のみ)