アジアン・プレミア
10/24 12:40~ 10/28 19:50~
© 2011 MK2 SA / France 3 Cinéma © Carole Bethuel
117分 フランス語 Color 2012
フランス
学生運動がフランス全土で社会現象へと発展したのが68年の5月革命である。本作は、5月革命に間に合わなかった、70年代前半に政治活動に傾倒した世代の物語であり、それはすなわちアサイヤス監督の世代である。かねてより70年代を背景とした『冷たい水』(94)の延長線上にある作品の構想を抱いていたアサイヤスは、『カルロス』(10)で時代の再現に手応えを感じ、本作を製作するに至る。自伝的作品ではあるが、アサイヤスの記憶や体験は様々なキャラクターに託されている(本作の主役は『冷たい水』と同じ、ジルとクリスティーヌという役名を与えられている)。政治の季節の記憶であるとともに、普遍的な青春映画であり、映画への愛に富み、極上の音楽と撮影を備えたアサイヤス芸術の最高峰である。なお、自伝的著書「5月の後の青春 アリス・ドゥボールへの手紙、1968年とその後」(boidより翻訳本発売中)について、「同じ人物が同じ時代について語っているという意味では呼応しあっているが、それぞれ別の物語である」と監督は語っており、同書も是非参照されたい。
©GuidoCacialli, ©CaroleBethuel
オリヴィエ・アサイヤス
90年代、フランス人監督の新世代を形成する中核的存在のひとりとして頭角を現した。70年代の後半、有力映画誌「カイエ・デュ・シネマ」に参加。アンドレ・テシネ作品の共同脚本を手掛けたほか、数本の短編を監督した後、86年に“Disorder”で長編デビューを果たした。主な作品に『イルマ・ヴェップ』(96)『8月の終わり、9月の初め』(98)『DEMONLOVER デーモンラヴァー』(02)『クリーン』(04)『夏時間の庭』(08)など。
監督/脚本:オリヴィエ・アサイヤス
エクゼクティブ・プロデューサー:ヴィオラ・プレスティエーリ
プロデューサー:ナタナエル・カルミッツ
プロデユーサー:シャルル・ジリベール
撮影監督:エリック・ゴーティエ
プロダクション・デザイナー:フランソワ=ルノー・ラバルト
編集:リュック・バルニエ
編集:マチルド・ファン・デ・ムルテル
音響編集:ニコラ・カンタン
ローラ・クレトン
クレモン・メタイェル
フェリックス・アルマン
キャロル・コームス
インディア・サルボア・メネズ
前売鑑賞券 ¥1300 | 当日券 ¥1300
当日学生割引あり \500(税込・劇場窓口のみ)
前売鑑賞券 ¥1300 | 当日券 ¥1300
当日学生割引あり \500(税込・劇場窓口のみ)