10/23 18:30~ 10/22 20:45~
CINESTACIÓN © 2012
96分 スペイン語 Color 2012
チリ=オランダ
4日間の家族旅行を娘の視点でみつめるロードムービー。子供たちは無邪気だがこれが最後の旅行であることを知らない…。旅行の雰囲気がゆっくりと変化していく様が繊細に描かれ、静かに胸を打つ。チリの新鋭監督によるロッテルダム映画祭Tiger Award(作品賞)受賞作。
木曜早朝。両親はせっせと荷物を運び、眠たげな子供たちは急かされながら車に乗り込む。4日間の長く楽しいドライブ旅行の始まりを、長廻しのワンショットで捉えるシーンから始まる本作は、全編がほとんど車中で展開する。ドミンガ・ソトマイヨール監督は、10歳の長女の視点に徹底的にこだわり、これがただの週末旅行でないかもしれないと気づいていく子供たちの心理を丁寧に描いていく。後部座席に座る子供たちにとっては、常に視界の一部が遮られており、それは起きている事態の全体像を把握させてもらえない彼らの状況とシンクロしているのである。子役に演技経験は無く、彼らが脚本の全体像を理解する過程と、役柄が両親の意図を理解する過程が重なり、映画にリアリティーとエモーションがもたらされている。押し寄せる寂しさを丁寧なカメラワークで表現する演出力も巧みで、鑑賞後に深く胸に刻まれる作品である。
ドミンガ・ソトマイヨール
これまでの監督作品に“Cessna”(05)“November”(07)“Below”(07)“The Mountain”(08)“Videogame”(09)などの短編映画がある。また、国際映画祭にも参加し受賞歴がある。本作は初の長編映画となる。
監督/脚本:ドミンガ・ソトマイヨール
プロデューサー:グレゴリオ・ゴンザレス
プロデューサー:ベンヤミン・ドメネク
撮影監督:バルバラ・アルバレス
プロダクション・デザイナー:エステファニア・ラライン
衣装:フアナ・ディアス
編集:ダニエル・フィリオス
編集:カタリーナ・マリン
音響編集:ロベルト・エスピノーザ
音楽:ディエゴ・フォンテシージャ
音楽:エリサ・アルテチェ
サンティ・アウマダ
エミリアーノ・フレイフェルド
フランシスコ・ペレス=バネン
パオラ・ジャンニーニ
前売鑑賞券 ¥1300 | 当日券 ¥1300
当日学生割引あり \500(税込・劇場窓口のみ)
前売鑑賞券 ¥1300 | 当日券 ¥1300
当日学生割引あり \500(税込・劇場窓口のみ)